通信技術の仕事をこなす能力があれば、世界中で仕事ができる。コンピューターは、どこでも必要とされる設備であり、多様な場所でエンジニアが活躍できる職場が見つかる。日本だけに収まらず、世界を舞台にして働けるのが、システムエンジニアの仕事である。ただし、日本の恵まれた環境の中で仕事をしていると、その環境に慣れてしまう。エンジニアにとって当然だと思っている常識が、国外では必ずしも通用しない。海外で問題としてよくあるのが、電力供給の不安定さにある。特に発展途上国では、安定的に電力を供給するインフラが整っていない。コンピューターは電子機器であり、電気の供給がなければ機能させることは難しい。そのため、システムエンジニアとして国外での仕事に就くと、突然の停電に困らされる場合がある。
いくら凄腕のエンジニアであっても、電気がなければどうしようもない。海外で情報技術のエンジニアとしての仕事を探すのであれば、安定して仕事ができる電力インフラが整っているかどうかは、確認しておいたほうがいい。仕事に従事する地域で、安定した電力が供給されているかどうかや、あるいは職場に電源設備が整っているかが重要である。もし停電したとしても、代わりに電力をコンピューターに供給する停電対策があれば、仕事はスムーズに進む。海外でシステムエンジニアとして働ける仕事を探す以上は、日本での常識は捨て、どのような場所でも順応する心構えが必要である。